インターンシップとは?
在学中に社会(企業やNPO団体等)に出て研修生として働き、自身の興味のある職業や分野を体験できる制度をいいます。実体験で自らの専攻や将来の職業に関連した職業体験(研修)を行うことにより経験や技術(ビジネススキル等)を得ることができます。その貴重な経験から将来の進路のヒントを見出したり、効率よく興味のある分野を中心に就職活動を行うことに繋げることができます。
近年のインターンシップに対する学生の意識と傾向
数年前までは、学生の間でインターンシップという言葉は一般的なものではなく、一部の学生が主体的に情報収集して取り組む状況にありました。また、インターンを受け入れる企業も現在よりも数限られ、学生の企業を選定する選択肢も少ない状況にありました。
現在では、インターンシップの認知度と需要が拡大し、学生が直接企業にアプローチして、インターン期間や給与を決めるケースが増えている状況に変化しつつあります。
企業側も、より積極的にインターンを活用し、就業を体験させて即戦力となりえる「ポテンシャルの高い学生」の採用に力を入れ始めています。インターンでは、一度、現場で活躍する状況を確認できるため、企業側は採用コストの削減とミスマッチングの減少に繋げることができ、採用活動の一環として費用対効果の高さにメリット性を見出しています。
インターンシップで得られる主な体験やメリット
・自分自身の強みや弱み、職業や業界の適性を把握することができる。
・その会社や業界の雰囲気、就職後のイメージを明確にイメージできる。
・自分が思い描いていたイメージとのギャップを知ることができる。
・社会人になるまでに習得すべき知識や技術を知ることができる。
・大学外の友達や同じ志を持った仲間と知り合うことができる。
・就職活動で良い影響を与える。
インターンシップ内容と受け入れ企業
インターン先の業界や企業によって、求められるインターンの内容は異なります。事前にどのような内容なのかを確認する必要があります。企業によっては、仕事以外に、グループワークとしてビジネスプランを構築する、疑似体験を経営者と行う1DAYインターンもあります。
インターンを受け入れている企業や業界について
・中小企業
・ベンチャー企業
・メーカー
・マスコミ
・金融
・コンサルティング企業
・海外のNPO団体等
それぞれで得られる体験や利点は異なり、もっというと、同業界でもインターンシップの内容によって差が出ます。インターンシップを行う前に、自分自身がインターンシップに対して何を求めていて、最終的に「なぜ!このインターンを選んだのか?」という質問にしっかり回答できるようにすることで、自身にとって最善で最も価値が高い時間にすることができます。
そもそもどんな人がインターンに興味を持っているのか?
・自分の可能性や成長を追い求めてみたい。
・将来の進路や職業、業界の適性を就職前に知りたい。
・事前に社会人はどのような世界なのかを経験してみたい。
・就職活動で良い影響に繋がる活動にしたい。
・同業界や同じ志の仲間を創りたい。
・将来起業するためにノウハウを吸収したい。
・このままじゃ不安で何か経験したい。
一つでも自分自身に該当しうる項目があればインターンシップをお勧めします。しっかりと業界や企業を戦略的に選択することで、きっとその希望も悩みも良い方向に進んでいきます。
インターンシップを始める時期は?
一般的には、大学3年生からインターンシップを始めるケースが多いですが、最近では、大学2年生や大学1年生から始めていく人が多くなってきました。就職難の影響もあり学生が早めに就職活動に良い影響を与えるインターンに着目することも要因の一つとして挙げられます。大学1年生からでもインターン先を不自由なく選択することができる状況へ変わってきています。大学3年生では、就職活動中に先行直結型のインターンシップに参加するケースや、就職活動を終了した4年生は、就職前に内定先でいち早く就業するケースが多い傾向にあります。早い時期に社会経験を積むことで学校の講義がよりリアルに受け止めることができ、実体験からより興味を持って授業に取り組むことができるのも魅力です。
インターンシップとアルバイトってどんな点が異なるのか?
インターンのようなアルバイト形態も存在するため、一概にまとめることはできませんが、アルバイトで取り組む仕事の大半は、決められた仕事をこなし、その作業に費やした時間の対価を得られる仕事になります。(※例外もあります)
インターンシップの場合、就業体験を通して「社会とは?」「仕事とは?」「自分の適性とは?」「仕事において自分の強みや弱みは?」など、職業体験を積むことで得られるメリットに比重を置いて取り組むスタンスが一般的です。インターンシップでは、就業を体験するという名目であるため、賃金もアルバイトと比較すると安価の傾向があります。
短期インターンと長期インターンとは?
インターンシップには受け入れ先の内容によって「短期」と「長期」に区分されます。
・短期インターンの特徴
企業や会場の一室で企業がプランニングする「参加型セミナー」「グループワーク」「ディスカッション」「先輩社員による就業体験」などあり、半日から1週間ほどのプログラムが用意されています。敷居が低いため、インターンシップに興味を持つ学生が多く集まる傾向があり、学生間での交流を多く持つことができます。
・長期インターンの特徴
一般的には、企業がプランニングする研修プログラムを約1週間ほど実施してから、簡単な仕事から割り振られ、成果や、やる気に応じてより責任感を必要とする仕事へと変わっていきます。継続して仕事の質を上げていくことにより、仕事を通じて得られるものが多くなってきます。
興味のある業界や職業が決まっていない場合でも、単純に興味や好きを探してみてください。そこから派生していきインターンシップに参加することも見えてくるものがあるかもしれません。たまに、自分自身に苦手と認識していた仕事などに興味を持ち、将来のお仕事になる場合もあります。一例ですが、話すのが好き!な人は営業職を、絵を描くことが好き!な人は、WEBデザイナー職などキッカケを見つけてみてください。
インターンシップと内定の関係
インターンシップに参加すれば必ず内定がとれる!ということはほとんどありません。また、採用前提のインターンシップというものもありますが、こちらも、インターンシップに参加すれば絶対に内定が取れるというものではありません。そのような採用直結型インターンシップは通常のインターンシップよりも人気が集まり、優秀な人材が集まることで競争率も高い傾向があります。その点からも容易ではないのは確かです。
ただ、少なからずインターンシップが就職活動に良い影響を与えるのは確かといっていいかもしれません。それは、自己分析をして自分の興味のある業界、職業を体験してもなおその会社を選んだからです。それは面接時に面接者に与える説得力が他の学生よりも抜きんでるかもしれません。その説得力を高いものにするためには、インターン先でどのような知識や技術を体得し、どのような成果を生み出すことができたのか?インターンシップを経験する学生が多くなればなるほど、プライオリティは低くなるため、その「成果」という点に着目してみてください。
企業はなぜ?インターンを受け入れるのだろうか。
企業は非営利段階ではなく、利益を追求し社会貢献を続ける存在です。インターン生を受け入れるだけでも費用は発生しています。インターン生の人件費、教育費、交通費、場所代などが主に挙げられます。
では、どのような点を企業はメリットと認識しインターンを受け入れるのか?
・優秀な人材の採用(採用活動の一環、広報活動)
・学生の傾向を知る
・労働力
・CSR(企業の社会的責任)
上記以外にも就業先により目的とその重きは異なります。
学生にとっては、働くのに給料が出ない、もしくは安い場合が多くあるインターンですが、企業側も単純労働ではなく、役立つ知識やノウハウ、成長に繋がる時間にするために考えプランニングしています。実習内容はすぐにお金として換金されるものではないかもしれません、ちょっと先の未来で大きな価値を生む体験となります。
インターンシップを成功させるためには?
できるならばインターンシップの時間を最大限有益なものにしたいと誰もが思うはずです。そのためには、自分自身を掘り下げて考えてみることから始められることをオススメします。何が好きなのか?何が興味があるのか?どんな些細なことでも目をそらさずに自分に問いかけ続けてみてください。何度も何度も繰り返し行っていくうちに、点と点が線となり自分自身の方向性が面となって、行く先を照らしてくれます。何も見つからない場合には、友達と一緒に参加するなど一歩を踏み出すことが大きな一歩にかわることがあります。
著者の実体験について
私は高校3年生の時にふと経営者になりたいと思い、某大学の経営学科で大学生活を送ってました。世に言われる大学デビューで目標を忘れ流れに任せ遊び続けていました。1年生の夏に危機感を感じ、営業インターンに参加、成果報酬で広告を売り、社員を抜いて販売実績を上げることができました。もともと私は人と話すのが好きでしたが、知らない人と話すのが苦手だったため、勇気を出して克服したいという想いが実現した瞬間でした。今でも苦手な一面が多くありますが、、、そこから色々なベンチャー企業でインターンに取り組み、さまざまな仕事や出会いで経験やノウハウを積み、起業することができました。まだまだ、スタートラインですが、当時も今も思い描いていた理想郷、夢に向かって毎日励んでいます。唯一、自分の人生を振り返ると、一歩踏み出してインターンしたあの時の選択を誇りに思っています。一歩踏み出すことは怖いと思います。その怖さの分だけ必ず見返りがきます。あなたにとって素敵なお仕事先が見つかることを祈っています。
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